【完】あたしはニセカノ。
あたしとの約束!


そんなに急いで行かなくても、


お弁当は逃げないよ~!


「ありがと。あたし、行ってくる」


中庭だよね。


歩き出そうとすると、三田村くんに引き止められた。


「昨日、あれからどーだった?」


そうだ、頑張れって応援してくれてたんだ。


「なんとか、あたしの気持ちを話せたよ。涼くんも、わかってくれたみたい」


「そうかー、よかったな!それにしても…デカいそれ、なに?」



三田村くんが、あたしが手にしている紙袋を指す。










「あああっ、これは。お弁当なの」



「弁当…もしかして、涼と?」



「はい、まぁ、そーいうわけで…」



えへへー、中庭で食べるんだ~。



楽しみにしてたって、昨日言われたんだ~。



今、口を開いたら、ノロケ全開で話してしまいそう。


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