【完】あたしはニセカノ。
ちょうど購買から戻ってきたみたいで、手にペンを持っていた。




「涼くん、あのー…ちょっとお話が」




「なんだよ、改まって。気持ち悪いな」




うっ、また出た。




「おいおい、女の子に気持ち悪いってなんだよ。涼、紗南ちゃんがかわいそう…」




三田村くんが、申し訳なさそうにあたしを見る。
















「コイツ、俺にイジられて喜んでるから。かわいいだろ」




え。




涼くんが、あたしの肩をポンポンと叩く。




ちょっと、彼女っぽい!?




このまま肩を抱くなんてことは、絶対にないんだろうけど…。




少しでも期待してしまう自分が悲しい。



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