【完】あたしはニセカノ。
涼くんは振り返らないけど、きっとそれがOKの合図。



ダメなときには、ハッキリ言うからね。



今まで色んな子が涼くんに告白したけど、全滅だったって聞いてる。



それでもあたしだけを受け入れてくれたのには、



理由があった。












「カノジョっぽいこと、するなっつったじゃん」



屋上に着いた途端、不機嫌な顔をした涼くんがあたしを振り返った。



昼休みの屋上は、カップルでいっぱいだ。



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