神様に恋をした
「久しぶり……璃桜」

十年……どんなに切望しても会えなかった。
毎日あの森へ行った。
それでも……会えなかった。

「会いたかった……玉藻兄さん」

床に散らばってしまったノートも周りに居る人たちも気にせず抱きつく。

「昔のように玉藻にーちゃとは呼んでくれないの?」

「貴方が会いに来てくれなかった時間の差だよ」

「うん、ごめんね」

何時までそうしていただろうか、10分のようなたった1分のような……

「これを運ばなければならないのだろう?
手伝うからもう泣き止んでくれないだろうか?」

「はい、ありがとう玉藻兄さん」

丁寧に埃を落としながら拾うのを手伝ってくれる玉藻兄さん。

「積もる話も有るだろう、急いで終わらせようか」

その後、無事に全て集め終えあの森へ二人で行った。



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