【年下彼の恋愛事情】
【出会い編】

1.私、働いてます


まだうっすらと寒さが残る4月。

出会いの季節。

この4月で社会人二年目に突入した私、篠原サクラ。
二十歳目前の19歳。

去年の3月に卒業した高校での思い出も、もう随分昔のような感覚になってきて、社会人という自覚をやっと持ちはじめたこの頃。

お金もないし大学に行く気も無かったから、少しだけ興味があった化粧品販売の仕事に就きたくて。


「いらっしゃいませ」


そして今。コスメのセレクトショップで販売店員いわゆる美容部員として働かせてもらってる。

『Beauty+』ビューティプラスはコスメを専門に企画、販売する会社の直営店舗だ。

駅から近くて、土日の来店客は店内埋め尽くすほどで、平日もそれなりに忙しい。



「店員さん、いつもの香水あるかしら?」

「はい、ございますよ。いつもありがとうございます」


大分仕事に慣れてきて常連さんの顔も覚えられるようになったり、
最近では売上や商品の注文など事務も任せてもらってる。

仕事=恋人とまではいかないけど、それなりに楽しい。

そう思ってたら最近彼氏はおろか好きな人すら出来なくなってた。

いざつくろうと思っても、そう簡単には行かないのだけれど。

コスメショップで働く大半は女性が多いから、恋話には花を咲かせるけど出会いはほとんど無くて。





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