クールなお医者様のギャップに溶けてます
朝食を食べていなかった私たちは少し早めの昼食を兼ねた食事をサービスエリアで摂る。

「んーいい匂い!」

店頭で販売されているワンハンドフードが魅力的で、匂いにつられてあっちもこっちも見てしまう。
お腹空いてるから余計に目移りしちゃって無駄に時間を費やしてしまった。

「ラーメン屋があるぞ?ラーメン食べるか?」

先生が指差したのはフードコートにあるラーメン店。
こっちもいい匂いがするけど、クリスマスイブにラーメンっていうのも何だよなぁ。
可愛くがモットーだし、簡単に食べれるご当地ハンバーガーにすると、先生はラーメンを買って来た。

「一口食べるか?」

「い、いいです。先生が食べて下さい。」

「遠慮するな。さっきからずっと見てるだろ。一口食え。」

「じ、じゃあ。」

ツルツルっと音を立てないようにして食べる。
うん、サッパリ煮干しの効いた醤油味、美味しい。

「ありがとうございます」

先生に返すけど、先生は眉間に皺を寄せて私を見てくる。

「何で豪快にすすらない?」

「え?だって豪快にすする女はダメだって言ってたじゃないですか。」

「そんな事言った覚えはない。ほら、もっと食え。」

「先生の分がなくなっちゃいますよ。」

いいから食え、というのでもう一口頂く。
あぁ、美味しい〜。
身体も温まるし、ラーメンって素敵だわ。
ただ、身体があったまると眠くなる。

それでも、せっかくの初デートだから必死に起きていると、サービスエリアからおよそ1時間で目的地に到着した。

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