クールなお医者様のギャップに溶けてます
先生には怪訝な顔をされたけど、入場チケットを買って貰い、中へ入ると、先生が手を出してきた。

「ほら、迷子にならないように。」

ぎこちなく手を差し出すとしっかり握り締めてくれる。
大きくて温かい手に安心感が胸に広がった。


「うわぁー!綺麗ー!」

久しぶりに来た水族館にテンションが上がる。
幻想的に作られている水槽に目が釘付けだ。

「うわぁー!大きいー!」

魚の群れを見せるために用意された水槽は見上げれば首が痛くなる位高く作られている。

「うわぁー!可愛いー!」

クラゲ用の水槽はクリスマスカラーの赤と緑のライトに照らされていて、ユラユラ動く白いクラゲに色が映り可愛さを演出していた。

あっちこっち移動してみれば普通に疲れるけど、それよりも楽しい方が勝る。
先生をみれば先生も笑っていた。

「楽しいですね。」

「楽しそうな君を見てる方が楽しい。」

「お魚を見て下さいよ。」

「魚も見てるから気にするな。それよりイルカショーがあるらしいぞ。行くか?」

「イルカショー?見たいっ!」

「じゃあ、行くか。」

イルカショーはプールで行われるから当然屋外。
外はさすがに寒いけど、クリスマスバージョンという事で、頭に三角の赤い帽子が乗せられている可愛いイルカに癒されていたら時間はあっという間に過ぎた。

それからお土産を見て、ぬいぐるみを買って貰っていると、外から『ドン、ドドドド、ードン』というお腹に響く音が聞こえて来た。
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