クールなお医者様のギャップに溶けてます
「悪い。俺、寝てた。」

「先生疲れているんですね。寝ている間に勝手ながらお風呂を沸かしておいたので、温まって早く寝た方がいいですよ。」

「あぁ。ありがとう。風呂に入ってくる。」

さて、私はどうしよう。
コップは片付けたし、他に何もする事ない。
先生疲れてそうだし、帰ろうかな。
親には適当な理由を言えばいい。
携帯で時刻表を調べればまだ電車は余裕であった。

「先生、お風呂に入っている所すみません。私、今日は帰りますね〜。」

浴室に入る訳にいかず、浴室のドアのそのまたドア越しに話しかける。

あれ?返事なし?聞こえてないのかな?

「先生ー」ともう一度話しかけると、バタンという音とともに、腰にタオルを巻いただけの先生が出てきた。

うわあ〜筋肉すごーい!
って見てる場合じゃない!!

くるっと回転して反対の壁の方を向く。

「せ、先生、急に出て来ないで下さいよっ!」

「今日は泊まってく約束だろ?」

「先生疲れてるから、早く休んだ方がいいですよ。」

「亜樹がいないと休めない。」

「そんな事ないですよ。」

「約束破るのか?」

「いや、私だって楽しみにしてたんです。でも…。」

後ろから抱き締められて身体がビクっと反応してしまった。

「帰るな。」

「ほ、本当に大丈夫ですか?」

「あぁ。大丈夫だ。」

「分かりました。だから、離して下さい。」

離してくれたけど、先生の方は向けない。早くその格好をなんとかして欲しい。

「亜樹も風呂に入るか?」

「あ、あとでお借りしますから、もう一度身体温めて、先に髪を乾かして下さい。そのままじゃ風邪引きますからっ。」

「逃げるなよ。」

「分かってますよっ!」

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