クールなお医者様のギャップに溶けてます
『長くなったけど、こんな所かしら。ありがちな話よね。神野先生が後妻のお母さんを好きにならなかったのがせめてもの救いかしら。』

「先生は産んでくれたお母さんを恨んでいるんですか?」

『どうかしら?それは聞いた事はないけど。』

もし、家庭より仕事を取ったお母さんを許せないとしたら、家庭を大事にしてくれそうな百合子さんはお母さんとは反対の理想の女性だ。

ただ、すぐに結婚せず、気になる女性を探したのは、父親の思い通りになりたくなかったからじゃないのだろうか。

でも釈然としない。

青木さんにお礼を言い、これからどうしよう、とか色々考えながら駅まで歩く。

そしてその途中、青木さんが補足として教えてくれた情報で、私は気付いてしまった。

私は父親への当て付けに選ばれた人間だった、という事を。

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