クールなお医者様のギャップに溶けてます
いや、でも、やっぱりおかしいよ。
物事が早急に進み過ぎてる。
お母さんもお父さんも何でそんな冷静なの?
夢?これは夢?

うっ、苦しい。

ぎゅっと帯を締められて、その苦しさに息が止まる。あぁ、これは夢じゃないんだ。

「ねぇ、もしかしてお母さんたち、この事知ってたの?」

「あらやだ、ばれちゃった?実は亜樹があちらの自宅に行った翌日に連絡があったのよ。親を必ず説得するから、一週間後、亜樹がプロポーズを受けてくれたらそのまま両親に会って貰いたい、って。」

「急過ぎると思わないの?」

「そりゃ思ったわよ。でも、亜樹が落ち込んでるのを見て思ったの。どっちに転んでも会わなきゃいけないって。」

もしダメだったら相手の親に対して文句でも言ってくれるつもりだったんだ。
お母さん、私、お母さんの娘で良かったよ。
今はもう感謝しかない。

「ま、めでたい方に転んで良かったわ。でも、お父さんは怒っちゃうかもね。」

「え?」

怒っちゃうって何?
何を怒っちゃうの?

「さ、出来たわよ。うん。我が娘ながら綺麗だわ。聡さんに見せてあげましょう。」

『聡さん』って呼んだって事は先生を認めたという事。
もう、せっかく化粧したのに崩れちゃうよ。
お母さん、本当に本当にありがとう。
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