クールなお医者様のギャップに溶けてます
「…男の前でも容赦ないな。」

「どういう意味ですか、それ？」

「俺の前でそんな豪快にラーメンをすする女は初めてだ。」

「先生はラーメンをちょっとずつ食べる可愛い女の子と付き合ってきたんですね。」

「君は彼氏の前でも気にせず豪快にすするのか？」

「彼氏はいないので分かりませんが、豪快にすすった方が私は美味しく感じます。」

「彼氏、いないのか⁈」

そこに食いつくのかよー？
別にいなくてもいいじゃん。
無視して餃子を食べ始める。

あぁ、餃子も絶品！

「彼氏いないのか…。」

まだ言ってる。

「先生こそどうなんですか？院内でモテモテじゃないですか。」

先生が来てから明らかに独身女子たちの化粧が濃くなった。
スカートの丈も短くなったし。

「俺の事はいいんだ。」

「じゃあ、彼女いるんですね。幸せでいいですね〜。」

「いや、彼女はいない。でも、それに近しい人はいて、気になる人もいる。」

近しい人がいて、気になる人がいるって何？
また聞くと怒られそうだから聞かないけど、先生の話ってよく分からない。
< 33 / 218 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop