ずっと俺の傍にいろよ Ⅰ
懐中電灯があっても、私はどうすることも出来ずその場に立ち止まっていると、外からガチャと鍵が開く音がした。

カタカタカタ とヒールの音がだんだん近づいてくる。

もしかして女性!?

私は女性だと思った瞬間ホッと安心し、胸を撫で下ろしては、ついついふぅ~とため息が溢れ落ちた。


その女性が電気を付け、辺りがぷわっと一気に明るくなる。


うわぁ!やっぱり女性だ!あぁ~良かった。

白衣を着ているすごく綺麗な美人さん!!
女医さんみたい!


私はふと、奥にあった鏡に映った自分の姿を見た。
まるで、もう一人の自分がいるみたいな錯覚に陥る。


頭が痛い。
ひどい頭痛だ。

固い何かで頭を殴られたような感覚・・・


はっ、はっ、うっ………


次第に息が荒くなってきた。


何かを思い出してはいけない と 誰かが私を止めている。
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