幼なじみの彼と彼女
この場で。

真由と今すぐ、は無理にしても早い段階で結婚出来る可能性のある人は一人しかいない。

多分、その人は。

自分に近い結婚論を持っているはずだし、プライベートでイライラしている事も、何度か家に泊まりに行って知っている。

今、吹っ掛けるしかない。



「だって!」

祥太郎は更に声を上げた。

「そうすればお腹の子供にはお父さんはいる事になるんだから」



そーちゃん、お願い。

真由ちゃんを助けて。

今すぐに助けられるのはそーちゃんしかいないんだよ…



祥太郎は想いを言葉に込めた。
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