幼なじみの彼と彼女
「あれ?梓?」

公園に入ろうとした時、ちょうど自転車に乗った紀香に出会った。

「うわあ、可愛いね!」

紀香は自転車を停めるとベビーカーに乗っている睦海の頬を触る。

「まさか二人の子供じゃないよね?」

時々、紀香は恐ろしい事を口走る。

梓は首を大きく横に振って

「まさか!」

祥太郎も少し顔を赤くして

「親の店で働いている人の子供を預かっているんだよ」

少し声を上擦らせながら言う。

「へえー、そうなんだ。
…でも、お似合いかも」

紀香は悪戯っ子のように笑う。

「もう!紀香〜!」

梓が紀香の腕を軽く叩きに行くと紀香も笑いながらごめん!と言っていた。
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