遠い記憶に君がいた。
翌日、一人で学校に向かおうとしたとき
家の前にあの岡田健介がいた。
「岡田くん、ここで何しているの?それに何で私の家を?」
「あ、あの学校一緒に行こう!」
私はビックリした。出待ちをしてるアイドルファンみたいに
家を覗いていた。
開いた口が塞がらないというのはこのことだ。
「あ、うん。ちょっと待ってて。」
急いで準備して「行ってきます。」の言葉を残し
家を出た。

ー岡田健介ー
2年E組のムードーメーカーらしくて
サッカー部のエース。
顔立ちもそこそこ良くて背も見たところ、170センチはあるだろう。
頭は普通。
モテ要素をいくつも持っている彼は
1か月に一度は告られていていつも断っているという。
理由は好きな人がいるから。
しかし、好きな人は明かされていない。親友の滝川龍也にもだ。
学校1美人の3年池下望からの告白を振ったのもこの彼だ。


「ねえねえ、岡田君は私のこと知ってたの?」
「いや、人違いだった。ごめんな?」
「うん。」
< 6 / 8 >

この作品をシェア

pagetop