【完】強引に、キス
それから毎日のように、あらゆる所にその写真が置かれるようになった
私は段々怖くなってきて、悠雅に相談しようか悩んでいたある日、1人で屋上にいると屋上の扉が開いて悠雅がいた
ギィー
「あ、悠雅!今ね悠雅に話をしようと…どうしたの?」
「…」
私の問いかけに何も答えない悠雅。
「お前さぁ…」
悠雅はいきなり、あの怖い顔で私に迫って来、力強くフェンスに押し付けられては苦しい程の深いキスをしてきた
「んんぅーっ…やめっ…」
ガリ
突発的に悠雅の唇を噛んで血の味が口に広がるけど、悠雅は止めようとしない
やっと止めたかと思ったらするどい目つきで睨んでくる
まただ…あの、初めて悠雅をみた日の、一瞬でも目をそらすと息の根止められそうな目つき
「ゆ、…うが、落ち…ついて」
ガシャンッッ
フェンスを殴って、私が驚き肩を大きく揺らすと悠雅は小さく舌打ちをして、今度は強く抱きしめた
「ゆうが……」
「くそ……わかってんだよ。あんなのが嘘だって事くらい…」
「え………?」
「写真、見つけた。これ‥嘘だよな?お前じゃ……ねえ…よな?」