天狗娘は幕末剣士
「新選組の、もう1人の局長で、酒好きで、気性が荒い」
新選組って、2人局長がいたんだ……
ん?待って、とういうことは……
「私、新選組局長の動向を探るってことですか……?」
「そういうことになるな」
ええええええ?!
そ、そんな大役……私に務まるのかな……
「新選組は、近藤さん率いる試衛館派と、芹沢さん率いる江戸派の2つに分かれている。
だが、芹沢さんは少し凶暴でな。
町でもかなりの悪評が立っている。
新選組は元々町人から、快く思われてないし、芹沢さんのおかげで俺達の評判は悪くなるばかりだ」
そうなんだ……
確かに、さっきの土方さんの感じだと、だいぶ嫌われ者っぽいし……
でも、対象が新選組の局長っていうのが、なんだか緊張するっていうか、変に気を使うっていうか……
とにかく、冷静にこの任務をこなせるかどうか不安だよ。
「土方さんも言っていたが、特別なことをする必要は無い。
そう気を張りすぎるな」
「はい……分かりました……」
だけど、この時すでに、私の知らない間に、運命の歯車は既に動き出していたのだった……