生意気な彼女
「ハルカちゃん!久しぶり」
ひんやりと冷たい空気を温めてしまうような、そんな笑顔で現れたヨウジくん。
「こんばんは」
わたしは会釈をすると、首に巻いていたマフラーで口元を隠し、ヨウジくんに気づかれないように、ふぅっと息を吐き出した。
ちゃんと来てくれた。
そう思ったら、心に溜まっていた不安を吐き出したくなったんだ。
「ごめんね、遅くなって」
「ううん。忙しい時期に誘っちゃって。ごめんなさい」
チラリと見上げたヨウジくんは、
「ぜんぜん。連絡くれて、嬉しかった」
そう言ってにっこり笑った。
ヨウジくんの笑顔に、胸がきゅうっと締めつけられる。
『一緒にゴハンでも、どうですか?』
そう連絡をしてしまったのはきっと、反抗心というやつだ。
サクラが、ヨウジくんとふたりきりでゴハンを食べに行ったから。
だから。