甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「そろそろスタートだね。杏、頑張ろうね」
「うん。何とか頑張る!!涼子もファイト!!」
お互いを励ましていると、スタートの合図が鳴った。
前の方にいた生徒たちが一斉に走り出す。
あぁ、スタート時点から気合の入れ方が違う……。
これから10キロも走らないと思うと、気が遠くなりそうになる。
小中高と続く、この地獄のようなイベントがあたしは一番嫌いだ。
ハァと一度大きなため息をつき覚悟を決めると、あたしは前の生徒に続いて走り出した。