甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「俺の知らないところで杏に何かしてみろ。絶対に許さないから」
いつも温厚で優しくてニコニコと笑顔を絶やさない遥斗の裏の顔を見たみんなは、目が点になっていた。
上履きを投げ返された子もあ然とした表情で遥斗を見つめる。
ヤバい。
遥斗を怒らせたら、ヤバい。
天使のような顔を持つ悪魔、というか鬼?
そのギャップが更に恐ろしさに拍車をかける。
「きょ、教室帰ろうか……?」
「うん。そうだね……」
ポツリポツリと遥斗のファンと思われる子が教室に戻り始める。
遥斗は満足そうにその様子を眺めていた。