甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「あれっ……、もしかして……――」


男の人はあたしのことをジッと見つめる。


小動物のような黒目がちな優しい瞳に見覚えがあった。


ふいに子供の頃の記憶がよみがえる。



「杏ちゃん……だよねっ?」


嘘。まさか……――。


「優ちゃん……優ちゃんなの!?」


「そうだよ!!やっぱり杏ちゃんだよね!!」


「うわぁぁーーー優ちゃん!?」


あまりの懐かしさに過去の甘酸っぱい思い出がよみがえる。


あたしは優ちゃんの手を掴んでブンブンと上下に振った。
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