甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「忘れてんならもういい」


遥斗はそう言うと、「家まで送る」と言って歩き出す。


遥斗の背中を見つめていると、目頭が熱くなった。


どうして突き放すようなことをしておきながら、最後にはそうやって優しいの?


そのまま帰っちゃえばいいじゃん。


あたしなんて置いて帰ればいい。


それなのに、どうして送って行くとか言うの?


ズルい。


遥斗はズルい。
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