甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「遥斗も……今までごめん。兄貴からの誕生日プレゼント壊したのもテストを破いたのも……覚えてないけど……昔はいろいろやったよな。本当にごめん」


申し訳なさそうに謝るヒロキ。


その様子を勝ち誇ったように見つめる遥斗。


「まぁ、覚えてないだろうな。プレゼント壊されたのもテスト破かれたのも全部作り話だし」


「えっ?」


驚いて隣にいる遥斗に目を向ける。


「う、嘘ついたのか!?」


あたし同様に驚いているヒロキ。



「今までの仕返し。これでチャラな」


ポカーンッとするヒロキにニッと天使のような笑みを浮かべると、遥斗はあたしの手を引いてゆっくりと歩き出した。
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