俺様彼氏の誘惑
「そう言えば、靴箱来る途中すんごい人だかり出来てたよ。」
思い出したように莉子は言った。
「あれは絶対五十嵐准だよ。」
アイツの顔思い出すだけでムカついて来
た。
『それよりさ、』
話題を変えようと新しくできたカフェの
話を持ちかけた。
案の定、華はさっきの話なんか忘れ
すでに心は新しく出来たカフェに向いてい
るようだ。
『華ってば単純なんだから』と笑いなが
ら莉子を見ると、
「ん?何か言った?」
キョトンとした目がこちらを向いた。
『ううん、何でもない!行こっか!』
そう言ってふたりでカフェへと向かった。
これから何が起こるかも分からずに-…