好きな人はニセ彼女。
『いるんだ!!』
パァァァっと明るくなった城田さんは
いかにも楽しそうだった。
そんなに好きか、恋バナが。
『んじゃあ、誰とまでは聞けないかぁ…。
仕方ない!』
「……」
誰までとか聞かれたら、オレ終わるし。
完全に終わるよね、本当に。
そんなときに、下校時間のチャイムがなった。
「あ、鐘……」
『えぇ、帰らなきゃ!』
あくまでこの鐘は予鈴みたいなもんだから、
別に門が閉まるわけじゃない。
でも、焦らないと遅れてしまう。