オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ
昼食の後に映画を見る事にした俺ら。
時間的に少し余裕があった為、
のんびりとショップを見ながら向かう事に。
行き交う女共の視線が向けられるのには慣れていても、
男共の視線が注がれる事に苛立ちが増してゆく。
秋冬物の靴がズラリと並ぶ靴屋に立ち寄り、
背の高い彼女が履いている靴を脱ごうと前屈みに。
すると、大きく開かれたブラウスの胸元に
男性スタッフの視線が向けられたのを俺は見逃さなかった。
「希和、じっとしてろ」
「へっ?」
「俺が脱がしてやるから」
「えっ、いいですよ、これくらい自分で出来ますから」
「いいからじっとしてろ」
「す、すみません////」
彼女の足下に跪き、片方を脱がせて……。
彼女は俺の肩に手を掛け、
棚から1足のショートブーツを手に取る。
すぐさまそれを受取り、彼女の足にそれを履かせた。
「どうだ?」
「ん~、ちょっと幅が大きいみたいです」
イメージしていたものより少し大きかったようだ。
その後も数足手にしては棚に戻す事を繰り返す彼女。
俺はその度にひやひやしていた。
彼女の好みは把握した。
帰ったら、早速『TAP』に作らせるとしよう。