オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ
「感動し過ぎて、何て言ったらいいのか……」
「フッ」
私は車内を興味津々にキョロキョロと見回す。
中でも一番目に付いたのは……。
「それはエキサイトメントパッケージと言って、エンジンの回転数の上下、エアコンやオーディオの操作をすると、色がカメレオンみたいに変わるんだ」
「LEDですよね?」
「ん。走行中もカラフルに変わるし、勿論ナビも連動してる」
「すっ、凄いっ!」
「一応、フットライトやシフトライト、ドアライトは赤に統一させたし、シートベルトもアクセントに赤にさせた」
「はい」
「それと必要ないかもしれないが、念の為に電動テールゲートを付けておいた。荷物が多くてドアが開けづらい時にあると便利そうだったから。それと……」
「……はい」
何も付いてなくとも標準装備でも高いのに、次々と説明される装備の数々に眩暈を覚えずにはいられない。
呆気にとられて、開いた口が塞がらないでいると。
「希和が一番気になるのは……やっぱり、燃費だろ?」
「えっ?あっ、はいっ!」
「だと思った。だから、コイツはPHV(ハイブリッド)にしてある」
「ホントですかっ?!」
「あぁ、気に入ったか?」
「はい、勿論ですっ!!」