遠距離恋愛【完】
周りの人は晃先輩の叫んだことにびっくりなようでざわついている。
早く、逃げなきゃ。
ここは3階だから、まだ間に合う。
屋上しかない…!!
みぃとゆぅちゃんに後で詳しく話すからと言って、トイレに行ったと晃先輩には伝えてもらう。
私は急いで屋上に入る。
ドアの死角になるところに隠れて息を整える。
私が真面目に先輩と追いかけっこしても、サッカー部のエースの足に敵うはずもない。
だからこうやって隠れるのが一番。
まともに追いかけっこしたら負け確定。
すぐ捕まりそうだな。
すぐ捕まる私が用意に想像できて、軽く落ち込む。