サクセサーズ
革命軍のアジト
リリィは魔法の修行に勤しんでいた。アレンも魔法の練習に付き合っていた。


基本的にリリィが唱え、それをアレンが受ける。アレンは魔法を使うことは出来ないが、攻撃を避ける練習にはなるだろうと思い一緒にやることにしたのだ。




「星と光の精霊よ…聖なる光で闇を振り払え！ライト・パージ！」



フッと白く淡い光がアレンを優しく包み込んだ。その光は徐々にアレンの身体に取り込まれて消えてしまった。



あまり効果はなさそうに見えるが、一応魔法は成功したということでいいのだろう。



「闇の魔法はかけられたが、特に変わりないな。だが、成功したとすればもう黒い斑点は出なくなるだろうな」



アレンの身体に特に変化はなかった。腕の古傷も何ら変わりなく残っていたのでケガには効果がないことかわかった。




「そ、そっか。でも、魔法はうまく唱えられた。た、ぶんこれでいいと思うんだ」



闇魔法の呪いにかかった者に使い、効果が出れば良いのだが…。二人はそう思った。



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