君の絵を描かせてくれ。





そして今日は何を思い立ったのか、
私は急に、話しかけてみよう!なんて思ってしまった。


どうかしていたんだ、きっと。



『ねぇ、おじさん!いつもそこで何描いてるの?』


「んー?絵を描いてる。」


そんなの知ってるし!


『そりゃそうだろうけど……。』


「ふっ。ところでお嬢ちゃん。初対面の人にいきなりおじさんとは、君にはいったい俺がいくつに見えてるのかな?」


『んーー…………34くらい?』



「失礼だな。30だ。」


『まぁまぁ、そんな変わんないじゃん!』


「はぁ〜。これだから今時のガキは。」


あ、怒らせちゃったかな?


『おじさん、邪魔してごめんね!
じゃあ、またー!!』


「別にもう来なくていいぞー。」






ぶー。

冷たいおじさん!

明日、また行ってやる!


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