俺様魔王の甘い口づけ


しかし…。



「なんの真似だ」

「え……」



全く効いている様子のない。
え、どうして…?
吸血鬼には十字架が効くんじゃないの?





「吸血鬼に十字架か…」

「だって、苦手なんでしょ!」

「お前は、本当にバカなんだな」

「なっ」




さっきから、バカバカうるさいな!




「吸血鬼など、架空の生き物を信じておるのか」

「…は?」




お前が言うな!
血を吸うお前が人間なわけないじゃない。
それなのに、吸血鬼を架空の生物だって?
確実に、自分だって架空の生物だわ。




「俺は、悪魔であり、吸血鬼ではない。お前、そんなことも知らんのか」

「悪魔…」

「そんなことも知らぬのに、よく身を捧げようとしたな」

「だから!私は、別に来たくて来たわけじゃ…!」




ルイの瞳が、ぎろりと光った。
次の瞬間、腰に刺さっていた剣を一瞬で抜き去り私の後ろに立っていた化け物を切りつけたのだ。




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