俺様魔王の甘い口づけ



「そうか」




ルイは、少しだけ軽くなった声でそういう。
ルイも怖かったんだろうか。




「うん。決めたから。私は何があってもルイの側にいるって」




それだけは。
その決意だけは。




「俺も、決めたことがある」

「え?」

「芽衣子の事は、なにがあっても守り抜く」





ルイが、ようやく視線を私に向ける。
私はルイに微笑む。




「だったら、もう一つ約束して」

「なんだ?」

「絶対にルイも生きるって」

「・・・芽衣子」



きっとルイは、自分の命をなげうってでも私を護ろうとしてくれてる。
そんなのは、絶対に嫌だ。





< 366 / 425 >

この作品をシェア

pagetop