業務報告はキスのあとで
「小松さん、さっきから溜息多いよ!幸せ逃げちゃう」
ドン、と資料を私のデスクの上に置き言ったのは、西野さんだ。
「あ……うん、ごめん」
昨日も手島さんに同じ事を言われたなあ、と思いながら謝る
そんな私に
「何かあったなら言ってね」
と、優しく声を掛けてくれたかと思いきや大量の資料を私のデスクに置いたまま去ろうとする西野さんは優しいのか、優しくないのか。
「西野さん、資料忘れてる」
ただ資料の存在を忘れていただけなのか、それとも、敢えて置いて行こうとしているのか
確認のためにそう言ってみると、振り向いた西野さんは「それ、平岡さんのとこ持ってっといて!お願い!」と言って舌を少し出す
……ああ、完全に後者だ。
そうだ、普通はこんなに大量にある資料を忘れて行くわけがない。