激愛

えっ・・・・何？



「ひゃ・・・・っ」



そう思ったのもつかの間車のドアが開くとあっという間に中に引きずり込まれた



「ちょ・・・ちょっとなにすんのよ！」



後部座席に引きずり込まれたあたしはパニック状態



しかも誰かの膝の上・・・ちらっと前の座席をみると２０代半ばくらいの眼鏡の男の人



その隣にはあの男と一緒に歩いていた神龍の総長さん



そしてあたしを膝に乗せたまま肩に顔を乗せているこの男は・・・・



「あっ・・・・あの・・・どうして」



「ふ～っ・・・ったくなんて女だ」




あたしの腰はこいつの腕にがっつりホールドされて動けない



吐息が耳元にかかって頬が熱く蒸気する・・・あたしは顔が赤くなるのが自分でもわかった



だからこの男に悟られない様に極力平静を装いギロリと睨んだ



「こんなことして一体どういう「やっと捕まえた・・・・・」」




あたしの言葉にあいつの言葉が重なった・・・・って今なんて？



行先もわからぬまま走り続ける車に不安を憶えながらもこの男はあたしを抱きしめたまま決して離そうとはしなかった