激愛
そう自分に言い聞かせながら俯き加減で足早に歩き出した



あ~あたしって馬鹿だよね、いくら逃げても同じ学校だったら掴まるのは目に見えてる



逃げても同じことなのに・・・・でも・・・



人の都合も聞かずに誘拐まがいのことをしたあいつが一番悪いよね



うんそうだ!あたしは悪くない!



あたしは見つからないように小走りに校門に入る



すると耳に響いてくる女の子の歓声に紛れた低音の掠れた声



「おい!ちょっと待て」



ぴくっと肩が震える、あたしは前を向いたまま首だけをゆっくりと彼のほうに向けた



「お前・・・・お前だよ矢追瞳!」



「お・・・おはようございます、何でしょうか先輩?」



あたしがそう答えると彼がつかつかと歩いて前に立つ



にやりと笑いを浮かべるとあたしの肩をぽんと叩いた




「昨日は色々と世話になった、しかしよくもこの俺をコケにしてくれたな」



「・・・・・は?」




「今日の放課後教室まで迎えに行くから待ってろ、もし勝手に帰ったりしたら有無を言わせず押し倒す・・・」





そんな言葉を耳元で囁くと校舎へと消えて行った



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