激愛
「さあどうぞ・・・・」



「お邪魔します」



到着したマンションの一室は2LDKのシンプルな部屋だった



最上階の部屋、台所に広いリビング、真ん中には黒いソファにテレビ



黒で統一されたシンプルこの上ない部屋、生活感がまるでないってのが第一印象




「瞳ちゃん、適当に座って・・・・何か飲む?って龍のところは~」




「これでも飲んでろ生憎酒しかねえ」



ぽんと目の前に置いたのはミネラルウオーター



喉が渇いていたあたしはお礼を言うとごくりと一口飲んだ



おいしい~体に染みわたる感じ・・・・




そんなことを思っていると隣に座る次期総長である龍さんから視線を感じた



え・・・・な、なんだろ?じっと見つめる彼が言葉を発する



その言葉が発したのはあたしが思いもかけない言葉だった



「瞳・・・・お前バイト捜してんのか?」



「・・・・へ?バイト?ってかなんで知って「求人誌・・・・鞄から見えた」」




あたしは布製の手提げ袋から少し出ている求人誌をちらっと見ると彼に視線を戻す




駅前でもらってきた無料の求人誌・・・弟の誕生日の為にバイトでもと思ってもらってきたものだった
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