激愛
「瞳ちゃん、ほらお前らもとりあえず座って話さないか?何か飲む?生憎ここには酒以外の飲み物っていったらコーヒーかスポーツドリンクしかないけど・・・」




総長である矢島さんの声が部屋に響く



部屋の中の空気を少しでも変えようと気遣ってるのがわかって少しほっとした




「あっ・・・とじゃあ・・・・コーヒーお願いします」




「了解!今おいしいコーヒー淹れるから待ってて、信吾も龍もコーヒーでいいよな?」



矢島さんの言葉に二人は黙って頷く



総長さん自らコーヒーを淹れるなんて・・・・黙って座ってるのも申し訳ないな



そう思ったあたしは立ち上がり矢島さんの後を付いて行こうとすると腕を掴まれた



「おい!いいからお前は座ってろ」



「え・・・でも、総長さん自らなんて手伝ったほうがよくない?」




「瞳ちゃん!大丈夫だよコーヒーを淹れるのは総長に就任した時からの総さんの役目っていうか趣味みたいなもんなんだ」




信吾君が笑顔を浮かべてそう答えた、あたしの傍らに座る龍さんはふっと苦笑い



「要は手出しするとうるせえってことだ、でもあいつの淹れるコーヒーは絶品だ大人しく座って待ってろ」



「あ・・・・うんわかった」




初めて来たのにあんまり図々しいのも考えもんだよね?なんて思ったあたしは大人しく総長さんの来るのを待つことにした
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