激愛
パンっ・・・!咄嗟に撫でられた頬を片手で振り払う



「触らないで・・・」



あたしはそう答えると目の前に居るしゃがみ込む男を睨みつける



ゆっくり立ち上がりスカートについた埃を振り払った



一時もここには居たくない、今あたしが何を言ってもこの人たちは納得しないだろう



あたしのことを嫌悪感丸出しで見つめるメンバー



何を言っても無駄・・・こういう人たちには行動でわかってもらうしか手段はないように思う




あたしのことを受け入れてもらうには時間が必要



何を言い訳しても今のあたしじゃ駄目なんだ、これは仕切り直すしかないな



溜息をひとつつくとそのまま無視して歩き出そうとしたあたしに誰かの声が響いた



「あんたが来てからなんだよ、メンバーが闇討ちされるようになったのは・・・」



えっ・・・なに?なんのこと?




「不思議だよなあ、あんたが神龍の溜まり場に来るようになってからメンバーが次々と闇討ちに合うようになった・・・・なあ一体これはどういうことなんだよ」



「そういえばそうだな・・・・偶然か?お前何か関係してんじゃねえのか」



「何言ってんのよ!そんなのこのあたしが関係してるとでも?冗談「お前ら一体なんの騒ぎだ」





あたしの反論する声に龍さんの声が重なった
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