激愛
しばらくして厨房からお盆を持って出てきた孝太さん



お盆の上には温められたオムライスとプリンが乗っていた



「おまたせ・・・このプリンは俺のおごりだから気にしないで食べて」



「わあ~ありがとうございます嬉しいです!遠慮なく頂きます」




「そういえば奥の部屋やけに静かだけど?「あ~隼人が寝ちゃったんで龍さんが寝かしつけてるんだと思います」




正直にそう答えると目を丸くして驚いた様子の孝太さん



よほど驚いたのか溜息をひとつ付くとくすくすと笑いはじめた



・・・・ん?なんでそこで笑いが?



あたしなにかおかしい事言ったかな?何か地雷を踏んじゃった?



「瞳ちゃん・・・瞳ちゃんは少しも悪くないんだよ、笑ったのはあの龍が赤ん坊をあやしてる
ってことにちょっと驚いただけ」




「あはは・・・・そうですよね~神龍の総長さんになるであろう人が赤ちゃんをあやしてるなんて誰でも驚きますよね」




「驚くか・・・・そうだよなあ、誰でもそう思うよな?でもあいつは優しいから」




ぽつりとそう呟くとカウンターから出てきた孝太さんはカウンター席に座るとゆっくりと煙草を吸いはじめた
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