激愛
「ガキだと思ってた小学生でも六年生ともなるとなかなかいいな」



そう言いながら先生はあたしの頬をそっと撫でる



その瞬間ぞわっと背筋に鳥肌が立った




いつもの先生じゃない!



クラスの男子とはしゃいでいる先生とはまるで違う



危険を察知したあたしは逃げようと再び先生から距離を取った



「話ってのはなんだ?こんなとこに呼び出すってことはもしかしてお前俺に惚れてんのか」




「ち・・・違います!あたしは美香ちゃんに頼まれて・・・」




「美香?ああ隣のクラスのたしか宝条美香って奴か?」



「美香ちゃんが先生に話があるみたいであたし付いてきて欲しいって頼まれただけで・・ひゃっ!」




突然先生に抱きしめられたあたしは軽いパニック状態だった



こんなところもし美香ちゃんに見られたら誤解される!



っていうか・・・・先生なにしてんの?




何が起こってるの?先生の腕から逃れようとするけれど男の力には敵わない



「離してよ!や・・やだ「ねえ・・・・なにしてるの」」





じゃりっと足音が聞こえて振り向くと呆然と立ち尽くす美香ちゃんがいてあたしはその場に固まるしかなかった
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