激愛
「俺さあ・・・昨日見ちゃったんだよね?体育館裏でのこと」



・・・・えっ、見た?見たって・・・え?




「鮫島~お前何見たんだよ」



「もったいぶんないで早く教えろよ~」



「え?だからさ~鮫島と吉田先生が抱き合ってたとこ?」



鮫島君がそう答えると女子も男子もきゃあきゃあ言いながら騒ぎ出した



「俺昨日日直だったから帰るのちょっと遅くなってさ職員室に日誌届ける帰り道何気なく窓の外見たら矢追が吉田と居てさ~なんとまあ抱き合ってんだもんな?お前も先生となんて中々やるじゃん?」



そうからかいながらあたしの顔を覗き込む鮫島君の方を見ると咄嗟に睨んだ



「何も知らないくせに!あれは先生が勝手に・・・!」



「勝手になんだよ?お前の親友が先生のこと好きだっての知っててそんなことするなんて・・
お前ってとんでもない女だったのな?矢追のこと結構可愛いなって思ってたのに俺幻滅したよ」



そう捨て台詞を吐くと鮫島君は踵を返し席へと戻って行った



あたしは呆然としたまま弁解することもできずにゆっくりと席に座った



しばらくして担任の吉田先生が来たけれど変な雰囲気の教室に先生は首を傾げるばかり




あたしとの昨日の出来事はまるでなかったかのような先生の態度に無性に腹が立って仕方がなかった




でも、噂が噂を呼び噂はさらに尾ひれがついて先生とあたしは許されない仲だということまで囁かれるようになった



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