激愛

第３４章

「ったく・・・・何しに来たんだよ」



「何しにって、瞳ちゃんに逢いに来たに決まってるじゃない」



「よくここに入院してるってわかったな？」



「だって、この辺りで大きい病院って言ったら限られてくるし探すのなんて簡単よ？瞳ちゃん
今日はお土産にプリン買ってきたの～後で皆で食べましょ？」




「・・・・は、はい有難うございます」




若干テンション高めのこの女性、病室に入って来るなりあたしに抱きつき熱い抱擁を交わしたんだけど・・・・




パッと見た感じは美人だなってのが第一印象



綺麗な黒髪のボブヘアに黒い千鳥格子のスーツに身を包んだ彼女




年の頃は３０代半ばくらいにしか見えない



っていうか・・・・色白で肌が綺麗



でも待って、この人誰かに似てるような？




そんなあたしが入って来るなり突然彼女に抱きつかれたまま苦笑いで龍さんに問いかけた




「あ・・・あの龍さんこの方は一体何処のどなたで？」




「あ～俺の製造責任者である実の母親って奴？・・・・」




は、母親？実の母親？！えええっこ・・・・この人が？



しばらく固まったまま微笑む彼女を見つめていた