激愛
「き・・・消えろって言われてはいそうですかって消えれると思ってんの?」




「きょ・・・・響子ちょっと落ち着け!龍さん、いくらなんでもそれは言い過ぎなんじゃ?俺たちが何処に住もうといくら森田の人間でもそんなこと強制出来る訳がない」




それまで黙っていた喜一君が食い入るように龍さんを見つめて語りかけた



喜一君のしたことは神龍という暴走族のリーダーである龍さんの女であるあたしを攫って監禁したこと




加えて隼人も一緒だったから龍さんは尚更心配したんだろう




何処にいるか見当もつかなくてかなり探し回ったようだけど・・・・




そういえばあたしの居所が解ったのは桃ちゃんのバイト先って聞いたけどその経緯が未だによくわかんない




でも喜一君の言うとおり何処に住もうといくら森田財閥の人間でもそれを強制することは出来ないんじゃ?




そう思いながら響子さんを見ていると傍らにいる龍さんが溜息をつきながら話し出した




「お前の親父さんの会社、今年になってから業績が悪くて色々と大変らしいな?森田と繋がりたかったのもその為だろ?」




「・・・・は?な、なんのこと「知らねえのかよ、うちはお前んとこと手を組まなくても痛くも痒くもねえむしろ困るのは響子の親父さんだろ?まあ俺の母親って奴が色々と動いてくれたらしいけどあれ?聞いてねえの?」




驚いたような顔をする龍さんに気を取られていて気付かなくて・・・・





突然ドアをノックして入って来た大人の女性に思わず目を見開いた
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