【完】狼様の最愛。
いつの間にか億劫になってたのだろうか。
河鳥さんの言葉に、直ぐ言葉を返すことが出来なかった。
それに……。
“人らしく生きたいのなら、二度と山には来るな。”
アオイの言葉が……頭をチラつく。
「もしかして、葵君の言葉気にしてる?」
「え?」
河鳥さんはまるで、私の心を見透かしたようにそう言った。
「葵君の今朝の言葉。」
河鳥さんはジッと、私の眼を見つめる。
そのうち、本当に心を見透かされてるんじゃないかって気持ちになってきた。