【完】狼様の最愛。
それでも、アオイが優しい人間だってことは、私にもわかる。
だってアオイは、傷ついた動物を放っておかない。
ちゃんと手当してあげて、小さな動物には常に気を配ってる。
その証拠に、周りの動物もアオイを心底信頼しているのがわかる。
いつだって、アオイはみんなの中心で
いつだって、アオイは此処にいる。
――まるで、この山の主のように。
「アオイ。」
「……最愛か。」
私があの切り株に座るアオイに声をかければ、アオイは読んでいた本を閉じて私を見た。