【完】狼様の最愛。
お祖母ちゃんのその泣き顔を最後に、私はフッと意識を手放した。
八月十三日
一週間と五日
私は眠り続けた。
それが、約二週間前のこと。
お母さんがこの世を去って、四週間。
明日で丁度、一ヶ月となる。
「……最愛。」
体を揺すぶられる感覚に、私を眼を覚ました。
「着いたぞ。」
相変わらず繋いだままの手を引くアオイがいて、私は今の状況を把握する。
そうだ……私、海に行ったんだ……。
私から、お母さんを奪った海。
さっきまでは、そんなこと全然思わなかったのに……。