先輩でも妬くんですね。
私と松山のやりとりを見て、先輩は言った。
「2人とも頑張ってな!」
「「ありがとうございます!」」
そう答えて、私たちは衣装に着替えに行った。
「………………おい。」
「なに?松山ちゃん。」
着替え終わった松山が言う。
私はウィッグを被り、鏡と格闘中。
「…俺はこれからこの格好で走るのか?」
「大丈夫だって。
みんな、どんな松山でも受け入れてくれるよ!
…………ふふっ」
「最後笑った!笑っただろーがお前!
絶対大丈夫じゃないやつじゃん!」
自分の運を恨むんだね、松山。
これなら松山があのバーゲンセール…もとい衣装選びに3年の女子と参加すればよかったのに。