彼と私の問題点を考える
3
「いやいや、無理だって」


待ちに待った休日は朝寝坊という幸せな瞬間を迎えずに始まった。


休日にアラームをセットするなんて愚行は簡単には起こさない。


寝る前にチェックまでしてお昼過ぎに起きようと心の中で決めていた。


そして時刻は8時をまわったところ。


ケータイ片手にベッドで寝起き満載のしわがれた声を出していた。


何でこんなことに……


アラームと勘違いして手にとってしまったケータイは、小学校中学校と同じだった友人からの着信で、初めは誕生日の祝福から始まった。


わざわざご丁寧にどうも、とだけ返して切り上げようとした私を電話越しの彼女は慌てたように引きとめて私に1つの頼みごとをした。


もともと地元が同じで、社会人になった今も定期的に遊んでいる。


私はもちろん、彼女―…佐和(さわ)の方も元から私に遠慮をする気はない。

 
< 20 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop