蒼風
『つ、疲れた‥。』


あれからみっちり稽古をして、


疲れました。


だって!あの木刀重すぎ‥!


新選組は天然理心流といって稽古にも真剣と同じ重さの木刀を使う。


無論、とてつもなく重い。


当たり前だけど‥。


普段、竹刀しか扱ってないあたしには重労働。


まぁそれでも手合わせした隊士には勝ったけど。


組長には勝てないけど、隊士よりは強いらしい。


ほんとに剣道しててよかった!


今ほど剣道に感謝したことはないよ。


「ただいまーって華ちゃん疲れてるね。お疲れ様。」


部屋で伸びてると沖田さんが帰ってきた。


『おかえりなさい。疲れました。』


「まぁ、木刀、重かったでしょ?」


『はい‥。』


「でも、一くんも平助もなかなかいいって言ってから頑張りなよ。実際、平隊士よりは強かったみたいだし?」


沖田さんが褒めてくれるってなんかなんか珍しい。


槍降ってきそう。


って失礼か。


『でも、すごいですね。ああやって稽古してるから皆さん強いんですかね。』


「まぁね。僕は強いし何としてでも新撰組は守るよ?」


その言葉からちょっとした決意が見えて、普段、冗談のようにしか話さない沖田さんからすると意外な言葉だった。
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