私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


首元から、どんどん指は下に下がって
私の頭の中を真っ白にしていく。


「こんなの、無理っ……」


手の自由がない行為というのは、なかなか心細いもので。


「…お、かしくなりそうでやだっ、」


『おかしくなりなよ。』


「やだやだっ、」


子供みたいに駄々をこねて、身をよじる私の胸元に困ったように笑う隼はキスを落とす。



「……っは、」


『夏織みてるとさ、』


「ん、っ」


『本当、制御きかなくなって困る。』



そう、眉毛を下げて笑うものだから怒るに怒れなくなってしまった。


襲ってくる心地よいものに

私は身を委ねていく。


ーー冬の寒い夜には、
人肌が恋しくなるものだ。


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